診療科目

一般内科

総合内科専門医の医師が風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス、肺炎、尿路感染症をはじめとする感染症、高血圧症、糖尿病、脂質代謝異常症などの生活習慣病、貧血、喘息や肺気腫、狭心症、心不全、腎疾患、甲状腺疾患など内科疾患全般の診断・治療・管理を行います。
多くの患者さんが最も困っている症状の1つである全身倦怠感や疼痛、不眠に対しても患者さんとよく相談し病状の把握を行い、患者さんの症状に応じて加療を行うことに心がけています。
上記のような症状でお困りの方、健康状態に不安がある方、ささいなことでも気になることがある方は、是非お気軽にお越しください。

【画像】一般内科

循環器内科・血管内科

当院ではむくみや息切れ等の症状のある心不全の患者様に対して新しい心不全治療薬である サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物やSGLT2阻害薬を積極的に導入し、多くの患者様の症状改善を認めています。また頸動脈超音波検査やPWV/ABI検査で動脈硬化の評価を積極的に行い、脳梗塞の予防のための抗凝固剤の導入や、プロスタグランジン製剤による慢性動脈閉塞症の加療を行っています。むくみや息切れ等の症状が継続する方や生活習慣病に伴う動脈硬化が心配な方はご気軽にご相談ください。

【画像】循環器内科・血管内科

消化器内科・胃腸内科

食道・胃・腸などの消化管の疾患は、胃もたれ・腹部膨満感・食欲不振・胸やけ・吐き気・嘔吐・腹痛・下痢・便秘・下血・発熱などさまざまな不快な症状を引き起こすことがあります。このような症状は食道・胃・腸などの消化管の異常が原因で起こることもあれば、胆嚢や膵臓、肝臓などの病気で起こることもあります。
当院では患者さんの症状や診察の結果に応じて、血液検査や腹部単純X線検査、腹部超音波検査 (腹部エコー) 、上部消化管内視鏡検査 (胃カメラ) 、下部消化管内視鏡検査 (大腸カメラ) などの画像検査を行い、原因となる病気を診断し適切な治療を行うことを心がけています。

【画像】消化器内科・胃腸内科

当院の腹部超音波検査は超音波専門医が行い、上部消化管内視鏡検査は患者さんの希望に応じて静脈麻酔による苦痛の少ない上部消化管内視鏡検査が可能です。下部消化管内視鏡検査は月1日内視鏡専門医が行っています。治療可能なポリープはその日のうちにポリープ摘出術を実施することが可能です。

【画像】手術風景

肝臓内科

当院の肝臓内科では、慢性肝炎や肝硬変の患者さんに対しての加療および健康診断等で指摘された肝機能異常の精査を中心に肝臓専門医が行っています。慢性肝炎や肝硬変の患者さんに高頻度で発生する肝がんのスクリーニング検査は、定期的な腹部超音波検査を中心に行います。
慢性肝炎や肝硬変の主な原因であるC型肝炎およびB型肝炎に対しての抗ウイルス療法が可能で、 抗ウイルス療法を行う際は公費の補助申請を行います。

【画像】肝臓の症状

また、他の慢性肝炎の原因であるアルコール性肝炎や薬剤性肝障害、原発性胆汁性胆管炎、自己免疫性肝炎、甲状腺疾患等の診断や治療も可能で、特に生活習慣病として近年注目されている非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は糖尿病合併の頻度が高く食事療法や運動療法を中心とした治療と肝がんのスクリーニング検査の重要性が指摘されています。
慢性肝炎や肝硬変でお困りの方、健康診断等で肝機能異常を指摘された方はお気軽にご相談ください。

近年生活習慣病として注目されている
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)

肝臓に脂肪が多くたまった状態が脂肪肝です。脂肪肝には、お酒を飲み過ぎた人がなるアルコール性の脂肪肝と、お酒をあまり飲んでいないのに肝臓に脂肪がたまってしまう非アルコール性の脂肪肝があります。
お酒の飲み過ぎは脂肪肝にとどまらず、肝炎や肝硬変になることがよく知られていますが、お酒をあまり飲んでいない非アルコール性の脂肪肝の人でも同じように肝炎や肝硬変に進行してしまうことがあり、時に肝がんが発生してしまうことがあります。

このように、非アルコール性の脂肪肝から脂肪肝炎や肝硬変に進行した状態までを含む一連の肝臓病のことを「非アルコール性脂肪性肝疾患」(英語表記nonalcoholic fatty liver diseaseから「NAFLD(ナッフルディー)」)といいます。
つまり、NAFLDはアルコールを除くいろいろな原因で起こる脂肪肝の総称です。その多くは、肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧を伴っており、メタボリックシンドロームの肝臓病と考えられています。

NAFLDのうち80~90%は長い経過をみても脂肪肝のままで肝臓の病気はほとんど進行しませんが、残りの10~20%の人は徐々に悪化して、肝硬変に進行したり、なかには肝臓がんを発症したりすることもあります。
この脂肪肝から徐々に進行する肝臓病のことを「非アルコール性脂肪肝炎」(英語表記nonalcoholic steato-hepatitisから「NASH(ナッシュ)」といいます。

NAFLDの有病率は、日本人では9~30%と報告されており、全国で1,000万人以上いると考えられています。NASHの有病率は3~5%と推定されています。
肝臓はよく“沈黙の臓器”といわれるように、多少の負担がかかってもすぐには症状に現れません。脂肪肝では自覚症状のない方がほとんどで、病状が悪化し肝硬変に進行した状態となり初めて症状が現れる方が多く、治療が遅れることが問題となっています。
健康診断等で肝機能異常を指摘された方で特に肥満症やメタボリックシンドローム、糖尿病、脂質異常症、高血圧を伴う方はNAFLDやNASH の可能性が高いと考えられます。

【画像】診察

糖尿病内科

糖尿病と当院の糖尿病患者さんに対する治療方針

糖尿病は社会問題となっている生活習慣病の代表格の病気で、日本国内に約1000万人の糖尿病患者と約1000万人の糖尿病予備軍が存在すると言われています。
糖尿病は血糖値が慢性的に高値を示す病気で、大きく1型糖尿病(従来のインスリン依存型糖尿病)と2型糖尿病 (従来のインスリン非依存型糖尿病)に分類されます。2型糖尿病は日本人の糖尿病患者の大多数を占め、食べ過ぎ・飲み過ぎや運動不足、ストレスなどにより発症し、また遺伝的要素も大きく家族に糖尿病患者がいる場合に発症する可能性が高いとされます。

【画像】糖尿病

一度発病すると完全に治るということがないため、生涯を通してうまく付き合っていくことが大切となります。糖尿病患者は三大合併症である糖尿病性網膜症・糖尿病性腎症・糖尿病性神経障害に加えて動脈硬化症に伴う狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、慢性動脈閉塞症、免疫力低下に伴う感染症の高危険群であります。
また2型糖尿病患者はがんを発病する危険が高いことが報告され、特に大腸がん、肝臓がん、膵臓がんの発がんリスクが高いとされています。

当院では、主に2型糖尿病の患者さんの診断・治療を行っています。個々の患者さんに応じて適切な血糖コントロールの目標値を設定し加療を行います。糖尿病に伴う合併症の予防と早期発見および早期治療(必要な場合は連携した高次病院での精査加療依頼)を心がけています。
頸動脈エコーやPWV/ABI検査(足の血管の硬さと狭窄を評価し慢性動脈閉塞症の診断に有用)で動脈硬化症の診断・評価を行います。また糖尿病患者さんの死因の第1位である、悪性新生物に対しては特にリスクが高いとされる肝臓がんや膵臓がん、大腸がんの早期発見(腹部超音波検査および下部消化管内視鏡検査)に努めています。糖尿病でお困りの方や健康診断等で耐糖能異常を指摘された方、糖尿病が心配な方はお気軽にご相談ください。

糖尿病の診断

糖尿病の診断は血糖値とHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)の組み合わせで行います。

  1. 血糖値(mg/dl);空腹時血糖値(朝食前の血糖値)は、健康な人では60-110mg/dlです。
    空腹時血糖値が126mg/dl以上、あるいは随時血糖値(時間に関係なく測定した血糖値)が200mg/dl以上であればそれだけで糖尿病が疑わしいということになります。
  2. HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー;%);HbA1cは約2ヶ月前から採血時までの血糖の平均の値を反映しています。
    正常値は4.1-5.8%です。HbA1c;6.5%以上であれば糖尿病の可能性が極めて高くなりHbA1c;6.0-6.4%であれば糖尿病予備軍の可能性があります。
    その場合は、経口ブドウ糖負荷試験(75グラムのブドウ糖を溶かした水を飲んだ後に血糖値を測る検査)が推奨されます。

糖尿病の診断基準

1~3の何れかを満たす場合に糖尿病と診断されます。

  1. 空腹時血糖値;126mg/dl以上+HbA1c;6.5%以上
  2. 75グラム経口ブドウ糖負荷試験で2時間後の血糖値が200mg/dl以上+HbA1c;6.5%以上
  3. 随時血糖値;200mg/dl以上+HbA1c;6.5%以上

血糖値と尿糖の関係

普通、血糖値が170mg/dlを超えると尿糖が陽性となります。糖尿病は血糖値が慢性的に高値を示す病気で、血糖値が高値となることで尿糖が陽性となります。糖尿病の初期の場合は、空腹時血糖の値が120-140mg/dlですから、糖尿病であっても尿糖が陰性となることがあります。つまり、尿糖が陰性であっても糖尿病の可能性があります。

糖尿病の治療目標

糖尿病の治療目標は、糖尿病患者さんの生活の質を維持し、高めていくことです。
高血糖を長年放置すると様々な合併症を生じる危険性があり、その合併症を予防し、健康な方と変わらない一生をお過ごしいただくことが重要となります。
具体的には糖尿病の合併症が起こりにくいとされるHbA1c;7.0%以下を治療目標の基準とし、年齢や合併症の程度に応じて個々の患者さんの治療目標を設定します。

【画像】糖尿病

糖尿病治療の4本柱

糖尿病治療は食事療法および運動療法を基本とし、必要に応じて薬物療法を組み合わせて行います。併せてストレスの管理も需要となります。

  1. 食事療法
    食べ過ぎを無くし、栄養のバランスを考え、規則正しく食べ、よく噛んで豊かな食事にする。
  2. 運動療法
    ウォーキングや自転車、スイミング、ジョギングなどの有酸素運動は筋肉量を増やして活性化し、インスリンを効きやすくし血糖を下げる効果があります。
  3. 薬物療法
    食事療法および運動療法で良好な血糖コントロールが得られない場合に内服薬やインスリンを使用します。薬物療法を行う場合に最も重要となるのが低血糖を起こさないことです。当院では低血糖が起こりにくいとされるSGLT2阻害剤(血糖を尿に捨てる薬で体重減少も期待できる)を中心に加療を行い、必要に応じて他の内服薬であるDPP-4阻害剤やビグアナイド類等を併用します。多剤併用しても血糖コントロールがうまくいかない患者様には、近年、内服治療が可能となったGLP1受容体作動薬を積極的に導入しています。GLP1受容体作動薬は良好な血糖改善効果に加え、体重減少効果も期待されます。患者さんとよく相談しながら加療することを心がけています。
  4. ストレス管理
    原因を取り除き、良いほうに考えを整理し、リラックスする

当院の発熱外来について

当院の発熱外来は主に車内や感染症室で診察を行います。新型コロナウイルス抗原定性検査、もしくは新型コロナウイルスおよびインフルエンザの同時抗原検査 (インフルエンザ流行時)で診断を行い、陽性者には積極的に抗ウイルス療法を導入しています。新型コロナウイルス感染症軽症例の場合、解熱剤等の対症療法に加えて患者様と相談の上で60歳以上の方や基礎疾患のある患者様には経口抗ウイルス剤であるモルヌピラビル(一般名ラゲブリオ)での治療、基礎疾患のない患者様にはエンシトレルビル(一般名ゾコーバ)での治療を行います。インフルエンザの治療はモルヌピラビル(一般名ゾフルーザ)やオセルタミビルリン酸塩(一般名タミフル)を中心に行います。

インフルエンザ、新型コロナウイルスワクチン接種は引き続き行っています。発熱等の症状のある方やインフルエンザ、新型コロナウイルスワクチン接種ご希望の方はお気軽にご相談ください。

画像:新型コロナウイルス

リハビリテーション科

当院の通所リハビリテーション施設では、職員や他の利用者様との楽しい交流をもとに「何年も元気で楽しく集まろう」という目標に向かって一緒に日々を送っています。

「他の人と上手く接することが出来ない」「口下手で一人になりがち」など規模が大きく参加者が多いデイケアでは馴染めなかった人には、小さなデイケアは心地よく参加できる人も多いです。

デイケアは楽しい場所であり毎日でも行きたい場所と感じていただける様に、人付き合いが苦手という高齢者へのサポートにも力を入れています。

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画像:リハビリテーション科

インフォメーション

原田内科医院
内科、消化器内科、胃腸内科
〒849-0401
佐賀県杵島郡白石町大字福富1827
TEL:0952-87-3737
FAX:0952-87-2467
当院アクセス
 
9:00~12:30
14:30~17:30

休診日:木曜午後、土曜午後、日曜、祝日

※木曜、土曜は 9:00〜12:30までの診療です。
木曜日は前院長原田宏一が診療を行っています。院長安東も診療を行っていますのでお気軽にお尋ね下さい。