慢性痛
ケガや病気が治癒する期間を超えても長引く痛みは、医学的に慢性痛と言われます。
(例)
- 靭帯損傷や骨折後などの慢性痛、股関節・膝関節の関節変形による慢性痛。
- ヘルニアや狭窄症など、神経の圧迫や障害による慢性痛。
- 肩こりなどの筋肉硬化による慢性痛。
- 仕事やスポーツで身体の一部に強い負荷が続くことによる慢性痛。
- 脳が疲労している状態のうつ病による慢性痛。
慢性痛には、その他にも様々な要因が影響していると考えられます。
明らかなケガや病気が無いのに筋肉の強いこり症状が続く慢性痛の原因としては、痛みのある筋肉全体が硬くこわばり過ぎている、筋肉内の硬いしこり(筋硬結)ができている、筋肉の一部に小さな炎症(TP:トリガーポイント)が続いていることなどが疑われます。長引く筋肉の痛みは筋・筋膜性疼痛症候群と呼ばれます。
筋肉の強いこり症状はレントゲン・MRI・血液検査では異常がでません。このため、整形外科では筋肉硬化による慢性痛は診断名が付き難くいため、長期的な治療やリハビリ対象になり難い状況です。
慢性痛のリハビリテーション
筋・筋膜性疼痛症候群による長引く痛みを専門に、慢性痛のリハビリテーション(自費診療)を提供します。
原田内科では、一般的に軽い痛みの問題と考えられがちな肩こりから、整形外科疾患の治療後に残る慢性痛までをリハビリ対象としています。
- 神経障害による痺れや痛み、打撲や捻挫などによる急性炎症は対象外となります。
- 筋肉の過度なこわばりによる慢性痛
痛みの原因となる整形外科の疾患が無いにも関わらず、筋肉の鈍く重苦しい痛みが数ヶ月以上も続いている筋・筋膜性疼痛症候群の方を対象とします。毎日のように筋肉のこり症状を感じている、痛みが辛く仕事中に集中力が維持できない、慢性痛で疲弊し過ぎて休みの日に何もする気が起きないなど、生活に悪影響が出ている方はご相談ください。
(例)- スマホやPCを長く使うと首や肩のこり症状が酷くなる。
- 肩こりが酷い日は重苦しい頭痛まで出て辛い。
- ランニング中に肩や背中のこり症状が強くなり走るのが辛い。
- 椅子に長く座ると腰の筋肉が固まり腰痛が出る。中腰姿勢で腰痛があり辛い。
- 産後から腰痛や股関節のこり症状が続いている。
- その他
- 病気やケガの治療が終了しても残る慢性痛
整形外科疾患の治療が終了しても残る慢性痛を対象とします。痛みの原因である狭窄や関節変形などの構造問題の改善はできませんが、筋肉硬化が影響している部分の痛み緩和と痛みのある身体部位の動かしやすさを目指します。
(例)- 肩関節周囲炎(五十肩)の治療後に肩のこり症状が残っている。
- 腰椎の圧迫骨折の治療が終わっても背中に鈍い痛みが残っている。
- 変形性股関節症があり、股関節から大腿にかけて下肢の痛みや倦怠感がある。
- 変形性膝関節症があり、立つ、座る、歩くなどの動作で膝の痛みや違和感がある。
- 腰椎椎間板ヘルニアがあり、動作時に腰痛があり中腰姿勢も辛い。
- 急性腰痛症(ぎっくり腰)の診断後、1ヶ月が経過しても腰痛が残っている。
- 頸椎損傷(むち打ち)の診断後、2ヶ月が経過しても首の痛みが残っている。
- その他
痛みのリハビリコース
筋肉の痛みや強いこり症状が続いている慢性痛を対象にリハビリを行います。
- 筋肉の硬化(弾力性の低下)による痛み
- 筋肉の伸張・収縮での痛み
- 筋肉の疲労(持久力不足)による痛み
- 特定の姿勢・動作で感じる痛み
- 慢性痛への理解
これら5つの項目を主に評価し、どの筋肉に痛みがあるか?どういう動作や姿勢で痛みが強くなるのか?など、自身の慢性痛について確認していただくことからスタートします。
慢性痛の原因となっている筋肉の硬さ、筋硬結(筋肉内の固いしこり)の状態、トリガーポイント(TP:筋肉内の局所的な小さい炎症)の影響の大きさなどを評価し、長引く痛みの原因である筋肉のこわばり・筋硬結・TPなどが見過ごされていれば対応していきます。
セルフコントロールのサポートとしては、慢性痛の緩和には日々の運動継続が大切であり効果的です。身体状態に適した負荷の体操や運動などを指導します。また、自重や軽いダンベルを使い安全な運動を継続することで、痛みの原因となっている筋肉が疲労し難いように持久力を向上させていきます。
痛みに長く苦しんでいる人では、慢性痛への間違った認識により、痛みを恐れ過ぎていることがあります。過剰な不安や恐怖が生活内の行動や運動などを無駄に抑制し過ぎているのであれば、ゆっくり修正していきます。慢性痛に対する患者様の冷静な視点と積極的な行動への変化が慢性痛のコントロールに最も効果的であり重要です。
40分コース
慢性痛でお悩みの方を対象にリハビリを行います。
20分コース
身体の1か所だけに軽いこり症状のある方を対象にリハビリを行います。
- ご利用にあたり
筋肉の硬化を緩和するためマッサージ・ストレッチ・運動などを実施します。慢性痛が強い人ほど最初の2~3回は、一般的に言われる「もみ返し」「筋肉痛」などが出やすい傾向にあります。予めご理解した上でご利用してください。
体操のリハビリコース
生活内で行う高齢者の動作を見ると、以前よりも椅子からの立ち上がりが難しくなってきた、歩くのが遅くなった、階段の昇り降りで疲れるなど、生活場面において体力低下が少しずつ目立ってきていると思います。このため、地域の高齢者を対象に健康増進を目的としたマンツーマンによる運動を行います。
日々の生活で立ち上がり動作や歩行動作を楽に行うためには、体幹・股・膝関節などの曲げ伸ばしが滑らかに出来るように柔軟性を維持するための運動が大切で、生活内の活動に必要なレベルの筋力強化を進めます。
運動嫌いの人でも自宅で運動を続けやすいように適度な負荷・運動量による安全なトレーニングを実施することで、「まだまだ元気でいたい、一人で出来る事を維持したい」と希望される高齢者のために、自立度の高い在宅生活を送れるように支援していきます。
リハビリ料金
痛みのリハビリコース
- 40分コース 料金:4500円(税込)
- 20分コース 料金:2500円(税込)
体操のリハビリコース
- 20分コース 料金:2000円(税込)
- 公的医療保険適応外のためリハビリ料金は全額が自己負担となります。
営業日
営業日:月曜~金曜
午前8時30分~10時00分 午後16時30分~17時30分
※木曜の午後は休み
〔休み〕土日、祝日、その他
予約時間
- 8時30分
- 9時15分
- 16時30分
- 予約は①、②、③とも1名まで。
予約先
原田内科医院 外来受付
TEL:0952-87-3737
予約受付時間 8:30~12:30 14:00~17:30(月~金曜)
- TEL予約では希望の日時、コース、お名前をお伝えください。
- 申し込みが多く予約が取り難い状況です。初回の方は、受診前にリハビリ希望日の予約可能かの確認と仮予約をお勧めしています。
ご利用の間隔について
慢性痛の緩和に向けて2週間に1回の継続をお勧めしています。痛み緩和が安定してくると1ヶ月に1回、2~3ヶ月に1回とご自身の判断で徐々に間隔を広げてください。
初回の診察について
初めての方は、初回リハビリの前に必ず健康診断が必要となります。
初回は医師による健康診断(各種検査)を実施します。身体に問題がないと判断された方はリハビリ予約が可能となります。
リハビリまでの流れ
- 1.初回受診
- 外来受付では必ず「リハビリ希望での受診」とお伝えください。
- 健康診断(各種検査)を行います。医療保険適応のためマイナンバーカード(健康保険証)を持参ください。
- 2.リハビリ予約
- 健康診断で問題がなければリハビリ予約が可能となります。
- 初回受診の方は、希望日にリハビリ予約が可能かの確認と仮予約をお勧めします。
- 3.リハビリ
- 予約時間が開始時間となります。予約時間の5分前を目安にご来院ください。
- 服装はマッサージ・ストレッチ・軽い運動などを行えるものとし、装飾品の付いていない服、服の生地が弱くないもの、ズボンなどの服装でお願いします。
利用をお断りする場合について
以下の項目に該当する方についてはご利用が出来ません。
- 初回のリハビリ前までに健康診断を終えていない方。
- 痛みのある部位に明らかな急性炎症の発赤・発熱・腫脹・強い痛み症状などが見られる方。
- リハビリが出来ないと判断される高血圧の方、軽い運動やマッサージでも吐き気・めまい・息切れなどの体調不良が起きる方。
- 当日に感染症が疑われる咳症状や37.0以上の発熱などがある方。当日に体調不良の自覚がある方。
- 妊娠されている方、もしくは、その可能性のある方。
リハビリを機会に
肩や背中などの慢性痛とは別に、お腹の調子が悪い、胸焼けする・喉の違和感がある、便秘気味など、内科疾患の初期症状と思われる小さな痛み・違和感・不調などが長引いていることで、健康について少し不安や心配はありませんか?
このような小さな症状は、疲れによるものだろうとの思い込みから市販薬を飲み続けるのみで経過し、受診が先延ばしされることで病気の発見が遅れる事もあります。肩こり・腰痛・背中のこり症状などもありながら胸やお腹の辺りの小さな不調が続いている場合は、その裏に長引く慢性痛の原因として内科疾患が隠れていることもあります。普段から気になっている症状があれば初診(健康診断)でお気軽に医師へご相談ください。ご自身の健康のために早期発見から早期治療へ繋げていただければ幸いです。
慢性痛の筋肉になっていませんか?
健康な筋肉やスポーツをする方の筋肉を触ると、ゴムボールの様な適度な弾力性、引っ張ると輪ゴムのように柔らかい伸張性があります。慢性痛に苦しむ方の筋肉を触ると弾力性が無くガチガチに固まっている人が多く、この硬い筋肉が伸び縮みし難いことで関節の動きも硬くなり、立つ・歩くなどの動作まで固くなる傾向にあります
筋肉の硬化というのは簡単に言うと筋肉のこわばりが酷くなり硬過ぎる状態で、例えば肩こり自慢の人の肩を揉むと石のように硬く、揉んでいる人の指がすぐに疲れて痛くなってしまうほどの硬さです。硬くなった筋肉は、自然と力が抜ける楽な姿勢になっても筋肉の硬さが緩まない状態が続きます。睡眠時や休憩時に筋肉が休めないことから筋肉のこわばりや疲れが抜けないため、普段から筋肉の疲労や痛みを慢性的に感じやすい状態になります。
こり症状のある筋肉を指で圧迫すると鋭い痛みの出る部分をトリガーポイント(TP)と言います。TPにはリハビリで対応可能な極めて小さな炎症のTPと対応が不可能な炎症の大きいTPに分けられます。炎症の大きいTPの例としては、交通事故などで生じるむち打ち損傷による強い首の痛みで、首の筋肉や靭帯などに比較的大きな炎症が生じるため強烈な痛みが発生します。むち打ち損傷では炎症の強いTPを直接触ることは痛みの増加に繋がるため出来ません。それに比べて朝起きると首が痛くて頭を動かし難い一般的な首の寝違えでは、筋肉内に小さな炎症のTPを起こしている程度でありリハビリが可能です。首の寝違えは小さなTPが引き金となり筋肉の過剰な緊張が痛みの原因となっているため、リハビリにより筋肉の緊張を軽減することで痛みの緩和が期待できます。筋・筋膜性疼痛症候群による慢性痛では、首の寝違えのように小さなTPが筋肉の深部に隠れたまま放置されていることで、痛みが長引いていることもあります。
肩こり・腰痛が長引いている方で、肩や腰などの筋肉が常に硬くなっている状態になっていても、一時的な疲労の蓄積による筋肉のこわばりと簡単に捉えている人が多いのですが、何年も痛みやこり症状を感じている人の筋肉硬化というのは、全く感じていなかった若い頃からすでに始まっており、長い年月をかけて進行していきます。慢性的な筋肉のこわばりは、中高年になって痛いと感じ始めたその瞬間から筋肉の硬化が始まっているというような一時的な問題ではありません
正常な筋肉は指で軽く押しても痛みは感じないようにできています。皆さんは手のひらを軽く押して痛みを感じますか?手のひらを押されている圧力を感じる程度だと思います。首・肩・背中・腰などの筋肉を指で押しても通常は手のひらを軽く圧迫されている感覚に似ているか、少しくすぐったいと感じるのが正常な筋肉と言えます。マッサージをされて「気持ちいい」と感じる人は普段の生活で全く肩こりを感じていなくても、すでに慢性的な筋肉の硬化が始まっている状態です。「痛い」と感じる人は間違いなく筋肉の硬化や筋肉の深部に筋硬結・TPなどが発生している状態です。
慢性痛になる方の筋肉硬化は数年単位で徐々に進行するため、筋肉を触ると硬い・筋肉が伸び難いため身体各部の関節の動きが硬くなる症状が慢性痛の自覚よりも先行します。普段の生活内で肩こりや腰痛を感じていなくとも、早い人では小学生の頃より開脚が出来ない、前屈が出来ないなどの身体の固さが増す変化から始まり、社会人になり働き始めると肩こり・腰痛などを時々は感じ始めて身体の固さもさらに増している、中年になる頃には立派な慢性痛の持ち主になっていることでしょう。この様に筋肉の硬さと伸び縮みのし難さの悪化が先行しながら、しだいに痛みやこり症状をいつも自覚するようになるというのが慢性痛を出す筋肉の変化過程です。
肩こり自慢の人では、痛みを感じる肩の筋肉に「石のように硬いシコリがある」という人がいますが、筋肉内に硬く触れる部分を筋硬結と言います。肩や腰などの慢性痛に苦しんでいる人は、痛みのある筋肉内に筋硬結が出来ている可能性が高く、この筋硬結が鈍い痛みの起点となっていることが多いです。
筋硬結は一度できると完全に消し去ることは不可能ですが、筋硬結をほぐして小さく抑制することが出来ると筋肉の緊張が少し緩むため、今まで感じていた痛みよりも小さな痛みへの緩和が期待できます。
この様に、慢性痛の筋肉が伸び縮みしやすい、ガチガチの硬さを和らげる、見過ごされている筋硬結やTPがあれば対処するというのが、理学療法士の行う慢性痛のリハビリとして最低限の基本ですが、慢性痛が長引いている人の中にはこの基本が上手く出来ていない場合があるようです。
慢性的な腰痛を例に、あなたが「今日はいつもより腰が痛いな」と感じる原因は?
- 仕事でいつもしない作業をしたことで腰が疲れた。
- 趣味のスポーツを頑張りすぎて腰に過剰な負担がかかった。
- 引っ越しで沢山の重い荷物を持ち運びした。
- 旅行で長い時間歩く、立ち続けるなどの時間が多かった。
- いつも通り椅子から立ち上がっていたのに、腰に軽い痛みのような違和感があった。
- 勉強や仕事などが忙しく心身ともに疲労が蓄積しており、睡眠不足が続いている。
- 暴飲暴食、栄養バランスが悪いなど胃腸に負担のかかる食事を続けている。
- デスクワークで長い時間座って仕事をする、猫背でのPC作業が続く。
- 仕事でも私生活でも体を動かす機会が少なく、運動不足の日々を送っている。
- 家族や友人などの人間関係が上手くいかずストレスを感じている。
- 職場での責任や役割が多くストレスが強い。
- 育児や子育、介護などが大変で精神的に疲れている。
- その他
上記は一部の例ですが、仕事やスポーツなどの身体疲労の蓄積、運動不足や不眠などの生活習慣の問題、精神的なストレスなどまで、生活内にある様々な身体的・精神的ストレスがその日の痛みを強く感じさせる原因であり一時的な痛み増加の引き金となっています。
痛みの原因となっているストレスへのセルフコントロールが上手くいけば、慢性痛を減らすために受ける理学療法士のリハビリと同等の効果が期待されますし、慢性痛を安定的に緩和するための重要な対策と言えます。
精神的ストレスの軽減に向けては、一人で解決する事は難しい場合が多いと予想されます。信頼できる周囲の方や専門職の協力が必要となるため、一人で抱え込まずに思い切って相談してみることも大切です。
一人でも開始しやすく効果の高いセルフコントロールとしてお勧めするのが運動の継続です。普段の生活内でも楽しく積極的に運動を継続することが出来れば、筋肉の柔軟性や持久力が増すことで筋肉の疲労に伴う痛み増加などが出難くなる、適度な負荷で爽快感のある運動により脳の疲労改善などが進むことで、うつ傾向や痛みの感受性が緩和するなども期待されます。
慢性痛に対して患者様の冷静な視点と能動的な生活の継続により、痛みへの不安や恐怖・痛みへ意識が向き過ぎる(痛みに敏感)ことの軽減に繋がっていくため、慢性痛の緩和に向けては患者様の努力による日々の行動変化がとても重要となります。
慢性痛が長引いている方は、まずは痛みのある筋肉へ適切に対処できているのか?生活内の様々なストレスを減らすための工夫をしているのか?もう一度、自身の慢性痛のリハビリ内容とセルフコントロールの取り組み方について見直してみてください。
慢性痛の症状・体験談
30歳の頃から軽い肩のこり症状を感じていたのですが、40歳を超えると肩のこり症状を感じる日が増えて徐々に痛みも強くなっています。最近では毎日のように肩のこり症状がありました。首から肩にかけて筋肉が固まってしまったような感じと、何かが乗っているような重い感じ、肩甲骨の内側の辺りに締め付けられるような鈍い痛みがありました。鈍い痛みが強い時には肩甲骨の内側辺りの筋肉を引き剝がしたくなるほど辛いと感じます。
肩を動かすと痛みで動かせないというほどではないため、周囲には一見すると仕事も問題なく行っているように見えていると思います。職場の同僚や家族にも肩のこり症状の辛さはなかなか理解されませんし伝わりません。
最近では睡眠中に肩のこり症状で目が覚める時もあり、朝起きた時に疲労がスッキリ取れていませんでした。肩こりや倦怠感の強い日が続くと休日は1日寝て過ごすこともあり、とにかく肩こりが辛く何もする気にならないほど精神的にも疲れ果てていました。
毎日のように続く辛い肩こりをどうにかしたいと悩んでいて、慢性痛のリハビリを始めました。
首から肩にかけてこり症状はありますが、特に後頭部の辺りから首の付け根辺りに強いこり症状を感じ辛いです。首の筋肉が硬く固まっている感じと鈍い痛みが首の付け根辺りに続いており、軽く首を絞めつけられているような圧迫感や軽い息苦しさに似た感覚もあります。
首のこり症状が酷い時は、後頭部あたりの鈍い痛みの頭痛に合わせて、頭全体を掴まれているような圧迫感や耳がつまっているような感じもあります。首を寝違えた時のような鋭い痛みで首が動かせないというほどではないのですが、仕事中に座ってPC作業を行う姿勢では常に首の痛みが気になりやすく辛いと感じていました。夜にベッドで寝ている時は首のこり症状はあまり感じないため楽ですが、仕事の後半で疲労を感じ始めると特に辛くなってきます。
スマホやPCを使うと、以前よりも短い時間で首の痛みが増してくるようになっていたため、なんとか首のこり症状を減らしたいと思い相談しました。
高齢の母が自宅で転倒し腰椎圧迫骨折で入院しました。入院中は腰や背中の痛みもほとんど感じないほど治り退院したのですが、退院後1ヶ月ほど過ぎた頃から体を動かすと背中に痛みがあり動き難いと訴え、夜寝ている時も背中の痛みで目が覚める事があるようです。背中の痛みが残っていることで体を動かし難いため、ベッドで横になり一日過ごすことが多くなっていました。
圧迫骨折で入院した頃は腰のすごく激しい痛みで体を全く動かせないという状態でしたが、今はベッドから起き上がる、立ち上がる、歩くなど一人で出来ていますし、鈍い背中の痛みが続いてはいますが激しい痛みではありません。圧迫骨折の時と今の痛みは違うようです。
整形外科でも圧迫骨折を起こした骨はしっかり硬くなり治っている、圧迫骨折のため背骨が軽く潰れた状態で固まっているため、以前よりも背骨の動きも少し悪く一部の痛みが残ることがあるという説明でした。
圧迫骨折後に残る背中の鈍い痛みの場合は骨折部近くの筋肉が硬くこわばり痛みを長引かせている事もあると聞いて、今よりも少しでも痛みが緩和し意欲的に生活出来るように成って欲しいと思い、慢性痛のリハビリを受けることになりました。
※若い方でも交通事故やスポーツでの転倒による背中の打撲が原因で、圧迫骨折後と似た背中の痛みでお悩みの方もいます。
健康診断で肥満もあり高血圧やコレステロール値が高くなり健康のためにランニングを始めました。最初は走ることが出来ないためほとんどを歩いていたのですが、少しずつ走れる距離が長くなりました。2~3㎞を走れるようになった頃には足の裏や太ももなど下肢の筋肉痛が出るため毎日は走れなかったのですが、5㎞・10㎞と徐々に長い距離が走れるようになると足の裏や太ももの筋肉痛は少なくなり、新たに肩や背中のこり症状が強く出るようになってきました。健康のために走っているのに、長い距離を走れるようになってくると肩や背中のこり症状が辛くて毎日のように走れない、仕事から帰ってから走りに行こうという意欲も出難くなりました。
休みの日に頑張って長い距離を走ると、走っている時の下肢の筋肉痛よりも肩や背中のこり症状の辛さで走るのが止まり歩いてしまいます。また、休みの日に頑張って長い距離を走った後には肩や背中の強いこり症状が数日は残るため、背中のこり症状が辛く毎日の仕事にも大きく影響が出てしまいます。
肩や背中の強いこり症状が理由でランニングを止めようかと悩んでいました。
ランニング後の背中のこり症状の原因として、「背中の筋力が足りないため」、「走るフォームが悪い可能性がある」など、ランニング仲間からのアドバイスで筋トレやストレッチングを続けたのですが背中のこり症状は全く改善されませんでした。HPで慢性痛と筋肉の関係を読んで、背中の筋肉がこわばり過ぎているのではないか?と思い痛みのリハビリを希望しました。
以前にギックリ腰(急性腰痛症)を起こし激痛で動けなくなり1週間ほど仕事を休んだ経験があります。その後も2~3日で腰の痛みが治まる軽いギックリ腰は時々ありました。事務仕事で長く椅子に座るため、椅子から立ち上がる時には腰が固まったようになり、腰に鈍い痛みが出るためゆっくり腰を伸ばしていかないと立ち上り難いです。車の運転をして座席から立ち上がる時も同じように腰が「痛・た・た・た」という感じでゆっくり立ち上がらないと腰が伸び難く、腰痛の無かった頃のようにすぐに動けなくなってきました。しっかり立ってしまい腰を伸ばして一息つくと緊張がほぐれて腰が少し動かしやすくなり、歩き出すと徐々に腰の痛みや違和感は減っていきます。
掃除機を使う時に軽くしゃがみ込んだ中腰姿勢が続くと腰に鈍い痛みが出て長い時間は掃除機を使えません。食器を洗う時など同じ姿勢で立ちっぱなしの作業がしばらく続くと、腰の痛みが徐々に強くなり腰が辛くてたまりません。
2年前に部署を移動してから1日座っている時間が減ったことで腰痛を感じない日が増えて調子がすごく良かったのですが、出産後に仕事復帰し部署が変更になってからは仕事中に立っている時間が長いと、腰からお尻や太ももにかけて強いこり症状が出るため、特に仕事の後半になると立っての作業がとても辛くなりました。
今はギックリ腰のような激痛は出ませんが、生活内の活動で腰が固まったような感じや鈍い腰痛を感じる日が増えており、痛みを緩和したいと思い慢性痛のリハビリを希望しました。
中学、高校とバレーボール部でしたが、中学生の頃よりレシーブの練習中に中腰姿勢になると腰の軽い痛みと違和感がありました。全国大会を目指して頑張ってきたのですが高校一年生の時に練習も出来ないほど腰痛が強くなり、整形外科を受診し腰椎分離症の診断を受けました。
中学生の頃はレシーブの練習が長くなることで中腰姿勢が続くために腰の鈍いこわばりを感じていたのですが、腰が痛くてレシーブの姿勢をとれないほどの痛みではありませんでした。高校生になってからは、筋トレや基礎体力を上げるためのトレーニング内容も中学生の頃より増えていたため全身の筋肉痛や体の疲れも残りやすい感じがありました。
高校一年生の秋頃に腰痛がだんだんと強くなってきて、スパイクを打つためにジャンプする前や着地でも腰痛が強く、レシーブをするために構えるだけで腰痛が辛い状態になっていました。腰椎分離症の診断が出てから数ヶ月は部活を全力で行えませんでした。
2年生になってからは腰痛も改善し練習や試合も出来ていますが、腰の痛みは完全に治ってはいません。部活以外の時間やテスト休みの期間などでは腰痛はありませんが、練習量が多い期間や練習試合で試合数の多い日などはスパイクでジャンプする回数も多くレシーブの中腰姿勢も長く続くため、動けないような強い腰痛ではありませんが鈍い痛みがじわじわと増してきます。
今は痛みの悪化予防として練習前に毎日ストレッチも続け努力しています。普段は自分の腰や背中が疲れている感じはあまり無いのですが、リハビリで背中の筋肉をしっかりほぐしてもらうと練習中のレシーブやスパイクでも体が軽く感じて動きが良くなるため、自分で思っていた以上に体が疲れていたのを実感しています。今は1ヶ月に1回のリハビリを継続しています。
※中高生の部活動を頑張っている方は、腰のみでなく脊柱全体の筋肉硬化が進まないよう調整し、分離症などのケガの予防、慢性的な筋肉疲労によるパフォーマンスの低下を予防することが大切です。どの種目のスポーツでも全国レベルを目指す方は、痛みの有る無しに関係なく中学生の頃から脊柱の筋肉硬化の予防と調整を始めることをお勧めします。
歩くと股関節に痛みが出たことで整形外科を受診したところ変形性股関節症の診断が出ました。軟骨がすり減っているということで将来的には手術を検討する必要があるということですが、まだ急いで手術をする必要はない状態だったので、私自身も手術はなるべくしたくないとの考えもあり温存療法で経過しています。
診断から数年が経過して、最近は股関節の鈍い痛みが徐々に強くなっていました。普段よりも歩き過ぎた後、いつもしないような作業をした後に股関節の奥の辺りに少し鋭い痛みが出る事があります。鋭い痛みが強くなっても数日ほどで徐々に治まります。
階段を上り下りする時には股関節に体重がかかると少し鋭い痛みが出る日も増えており、股関節を曲げ伸ばしすると硬く動かし難い感じも目立ってきました。
椅子に座っている時や夜間の睡眠中などに股関節への負担が少ない姿勢でも、時々ですが股関節から太もも辺りまでのこわばり症状と鈍く疼く痛みが出て辛くなることもあり、股関節の痛みを少しでも緩和したいという希望と、歩行が悪くならないように筋力維持のための運動指導などを受けたいと考え相談しました。
自分が考えていたよりも股関節の筋肉が硬くなり過ぎていたようで、リハビリを受けることで股関節のこわばりがある程度は軽減しました。股関節の動かしやすさと痛みの緩和が安定したことで歩行のしやすさが少し改善できたと感じています。
股関節の変形は残っているためリハビリを全くしないと痛みやこわばりが徐々に戻ってしまいます。今は予防目的で定期的にリハビリを継続していることで、以前よりも痛みも少なく楽に歩ける日が多い状態を維持できていると感じています。
変形性膝関節症(O脚)があり60歳頃より歩く時に膝の痛みが出始めました。最初は膝の辺りの小さな痛みが気になっていたのですが、旅行に行って沢山歩いた後に強い膝の痛みが出て整形外科を受診しました。整形外科で治療を続け3か月ほどで痛みは大幅に治りましたが一部の痛みは残っていました。今も痛みの強さはあまり変化していませんが、痛みの部分が増えて太ももや腰の辺りまで痛みやこり症状を感じるようになっています。足が疲れている日などは夜寝ている時にふくらはぎがこむら返りを起こすこともあります。
診断から3年ほど経過しましたが、今でも友人と旅行に行ったり出来ていますが、旅先では長い距離を歩きますし駅や空港などでは坂道や階段を上り下りする機会も多いため、膝の痛みやこわばりが翌日に増しやすくなってきており、以前よりも膝が徐々に弱くなっていると感じていました。
生活面では炊事・洗濯・掃除などをする時に膝の痛みが影響し始めていて前よりも長く活動が出来ません。買い物などで外出した時に長い距離を歩くと膝の痛みが辛くなり、少し休憩しないと歩き難くなることが増えていました。
膝の調子が徐々に悪くなっている実感はありましたが、病院へ初めて受診した頃の関節が少し腫れていた時の強い痛みとは違い、今は膝関節の鈍い痛みと動かし難さや膝を動かす時のグツグツという音が気になっていました。
HPの慢性痛の筋肉になっていませんか?を読んでいて、最近の痛みは膝の筋肉のこわばりによる影響が大きいのではないかと思い、膝のこわばっている筋肉がもう少しほぐれたら、今より痛みが緩和しもう少し歩きやすくならないかと思い相談しました。
当院の自費診療について
- にんにく注射(ビタミン注射)1回:1,200円(消費税込み)
- プラゼンタ注射(ラエンネック注射)1回:1,200円(消費税込み)
にんにく注射
にんにく注射の主成分は「ビタミンB群」であり、ビタミンB1、B6、B12が含まれます。このビタミンB1の中に、ニンニク臭のする成分が含まれていることから、ニンニク注射と呼ばれています。
にんにく注射1本に、にんにく約50個分の「ビタミンB1」が含まれています。即効性があるため、スポーツ選手やハードスケジュールの芸能人が愛用したことから広まり、その主な効果は、疲労回復、倦怠感回復などです。
プラセンタ注射
ヒトの胎盤より抽出された養分や有効成分を注射することで、体の細胞を活性化させて様々な効果を期待できます。当院ではプラセンタ注射 (ラエンネック)の皮下注射を行います。
プラセンタ注射には…
- 神経のバランスを整える
- 肝臓の機能を高める
- 基礎代謝、新陳代謝を高めて細胞や組織を活性化させる
- 免疫力を強化して細胞や組織を活性化させる
- 炎症を抑え、壊れた組織を修復する
- ホルモンのバランスを整える
- 細胞を壊す活性酸素を除去して酸化を防ぐ
- 造血組織を刺激して血流を良くする
などがあると言われています。
プラゼンタを注射した場合、無期限に献血を行うことができなくなりますのでご注意ください。
ニンニク注射やプラゼンタ注射ご希望の方はご気軽にご相談下さい。